授業がドタキャンになったので1時間半の暇つぶしに
本でも読んで過ごそうか、と本棚を探す。
目に入ったのが「姫島殺人事件」内田康夫作品である。
誰かが置いていった本だろう。これもまた記憶にないのだが
ペラペラと捲ると偶然にもそこに「キツネ踊り」の文字だ飛び込んできた。

大分県姫島村―――いつか行ってみたい!とずっと思っていた場所である。
男の子たちが白塗りした顔に朱でひげと目張りを描き白装束で
手には提灯と金の御幣を提げた傘を持って、独特のリズムで踊る姿を
TVで観て以来『目の前で見たい!』と思い続けている。
練り歩く型の盆踊りは、9月1・2・3日の3日間行われる八尾のおはらで
体験した事もあり興味をそそられる。
念仏踊りが元になっていると聞くと、京都の六波羅蜜寺で12月に行われる
「踊り念仏」からの想像も加わり、その変遷を知りたいとも思う。
国東半島から5kmに位置する小さな島の風景や情景を小説の冒頭部分から
想像し、頭の中は溢れんばかりになる。
ただ、『おはら』にしても『キツネ踊り』にしてもあまりに有名になりすぎて
風土色が消されていくのが寂しい気がするが、それも村おこし、町おこしの
観点からするとしかたのない事なのかもしれない。
暑さと人いきれに耐えられる内にどうしても一度訪ねてみたい。